夏の祭りの代表 徳島阿波踊りで踊る阿呆に見る阿呆 20200813

昨年のお盆休みは一週間以上の長期休暇をとり、九州を反時計回りに一周した。そして今年は土日と有給をつなげて5連休とした。1ヶ月以上前からいろいろとスケジュールを検討し、とりあえず毎年一回は帰省している妻の故郷 愛媛県今治市へ帰ることは決まった。ただ、もう何度も行っている場所で普通に行っても面白くないので、今年は丁度この時期に開催される徳島「阿波踊り」を堪能することをテーマに掲げて詳細を詰めていった。
 ところが、阿波踊りを見くびっていた・・・。祭りが開催される8/12-15の間は徳島市内はおろか近辺の鳴門市や小松島市までどこもホテルの空きがない。インターネットで毎日のように宿探しを続け、ようやくキャンセルが発生したのか小松島市の宿をゲットすることができた。よしっこれで準備OKだ。日ごろの忙しい仕事も休みの間はすべて忘れて、遊びに集中だ!
お盆真っ只中の8/13の朝に出発した。渋滞予測では途中に最大40kmもの渋滞が発生する可能性があるという。こんなのに巻き込まれたらいつ到着するかわからない。大阪市内にはりめぐっている高速道路を駆使し、何とか昼過ぎには無事に淡路島を通り過ぎ、徳島県鳴門市に突入した。
 夜から始まる阿波踊りにはまだ時間があるので、まずは鳴門観光をすることにした。天気は最高でむちゃくちゃ暑い。どこに行ってもお盆休みの観光客で混雑しており、暑さが倍増される。鳴門自体は幾度となく経由はしているが、ゆっくりと観光するのは約10年振りである。鳴門といえば「渦潮」だ。渦潮が見れる絶景ポイントの「
渦の道」に初めて行ってみた。

大鳴門橋のたもと、千畳敷公園から眺める大橋。駐車場からここまでは無料のシャトルバスでやってきた。

大鳴門橋の下に作られた450mの遊歩道。入場料500円で真上から渦潮を見ることができる。また、ガラス張りの床の上に立つと今にも渦潮に吸い込まれそうで、ゾクゾクとした心地よい恐怖も体験できる。

真下を通る船を見ることもできる
渦の道を堪能した後、一路徳島市を目指したが、風雅のリクエストで急遽途中の海岸で海水浴をすることにした。この跡に予定していた徳島市内の観光はキャンセルだ。無料の駐車場にごみひとつないきれいな砂浜、そして人もまばらで好きな場所にビーチマットを敷くこともできる。関西ではまず無理な状況だ。約2時間 風雅を放し飼いにし、夏の思い出作りのために一緒に遊んで・・・と思ったが、いつの間にか私は熟睡してしまっていた。
 そして3時過ぎに早々にテントをたたみ、今晩の宿がある小松島市へ向かった。体について海水のべとべとを早く落としたかった。

宿で一風呂浴びてさっぱりした後、しばらく休憩・・・。そして、夕方5時過ぎに宿から歩いて5分のところにあるJR
阿波赤石駅へ向かった。無人のローカル駅で単線で電車も1時間に1本しかない。地元の人だろうか、どこからともなくローカル駅には派手な浴衣を着た若者たちであふれていた。ここから徳島市までは5駅ほどの距離だ。もう二度と来ないだろうこの駅もいい思い出だ。
徳島市駅を降りれば、そこから町一体が祭り一色に染まっていた。眉山へ続く大通り一体は歩行者天国となり、踊り手や観光客で大賑わい。町に人と音楽があふれており、あちらこちらで掛け声とチンチン、ドンドンと太鼓の音が鳴り響く。
 さすが400年の歴史があるという
阿波踊りだ。全国からのべ140万人の観光客が訪れ、宿がとれないのもうなづける。踊りの振り付け自体は簡単で、囃子にあわせて思わず手足を動かしてしまう。そんなにわか観光客のために「にわか連」と言うものがあり、踊り手と同様に大通りのど真ん中を踊りながら行進することができる。当然、私も風雅を肩に載せ阿波踊り初体験。見る祭りではなく、参加する祭り、これが阿波踊りの醍醐味だ。

遠くに見える有料観覧席。この祭りの盛り上がりなら次はぜひ観覧席で見たいと思った。

急遽参加した「にわか連」。踊る阿呆に見る阿呆同じ阿呆ならおどらにゃそんそんっ!

どこへ行っても踊りが繰り広げられている。女踊りと独特な傘はなんともいえないいい感じ。

市内を流れる新町川沿いもライトアップされ、川面がきらめく様子は異国の雰囲気

とにかくすごい人、音、迫力、活気だ。

最後に映画「
眉山」で有名な徳島市を一望できる眉山へ行ってきた。
たった290メートルの低山だが、ロープウェーで展望台まで上ると、活気あふれる町の灯りを一望でき、ビール片手に夏の夜を堪能した。
夏休み一日目は、最大の目的阿波踊りをゆっくり堪能し、参加し大満足の一日となった。天気も最高で、夜9時過ぎに早々に切り上げた後、帰ってきた宿ではみなもうバタンキュー。楽しい夏の一ページだ。

次の日は徳島県の秘境を堪能する予定だ。
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