山陰の定番 萩・津和野 プラスα

旅の二日目。昨晩は結局道の駅を探して萩市内まで来てしまった。降り続いていた雨も、明け方には止み、海の香りと自然の木々の香りが雨上がりの匂いと混じって旅の雰囲気をかもし出してくれる。車中泊も2日目とあって、1日目よりもはコツもつかみ熟睡できた。疲れも残っていない。
まだ観光客も動き出していないであろう8時前に懐かしの萩市内観光に向かった。
 
」と言えば、山陰地方を代表する城下町で、今も城下町の風情を残す町並みや武家屋敷が多く残り、民家の垣根沿いにのぞく夏みかんが萩らしさをかもし出してくれる。萩観光は萩城跡公園を拠点に広い範囲に趣のある町並みが広がっている。歩いて回るには半日から1日かかるだろう。時間があまりない人にはレンタル自転車がお勧めだ。我々も開店と同時にレンタル自転車を借り、まだ朝の静けさの残る萩市内を散策に出発した

城の形は跡形もない 
指月山

萩八景を巡る遊覧船乗り場は、城跡公園のすぐちかくだ

誰もいない道を自転車で疾走っ気持ちいいっ

萩を紹介する写真として必ず出てくる「
堀内鍵曲」。重要伝統的建造物群保存地区の一角にある。

萩港に面する「菊ヶ浜」からは、城跡のある指月山がきれいに見渡せる。
通常の観光ルートは萩観光の後はそのまま東へ向かい津和野観光に続くことが主だろう。今回、我々は萩、津和野と結んで丁度二等辺三角形の場所に位置する「ホルンフェルス断層」に向かった。ここも地図を見れば必ず載っているスポットで、日本海岸に面した大岩にきれいに古代の地層が浮き出ている場所だ。駐車場も完備されているがバスでは来れない、絶景スポットとしてお勧めの場所だ。

駐車場近くからの眺め。ここから遊歩道を下っていく
そして、旅の定番「津和野」に着いた。
ここも観光スポットが町全体に点在しているので迷わずレンタサイクルを借りた。すでに昼過ぎで観光客の数もピークだ。それでも自転車の利を生かして、少し遠くまで行くと人もまばらでゆっくりと散策できた。


津和野の町は、白壁の続く古い町並みと、掘割を泳ぐカラフルな鯉が有名な小京都だ。お土産やも充実していて、歩きながらの散策も楽しめる。

津和野の神社にまつわる「鷺」は津和野のシンボルでもある。(さぎ)舞神事ではこのような格好で町中を練り歩く。

森鴎外旧居近くにある「
津和野今昔館」。昔ながらの生活道具やおもちゃが展示されており、実際に手に触って遊ぶこともできる。話し好きの館長が趣味で集めたコレクションだ。大人のほうが楽しめるかも・・・

SL「やまぐち」号 煙を上げて走る姿は堂々としていた。
この日最後にもう一箇所、観光バスでは絶対行かない隠れお勧めスポットに向かった。津和野を後にし、一路北へ日本海に向けて車を走らせた。浜田市の海岸沿いにある「畳ヶ浦」だ。細い道を進み岬の先端まで走ると小さな駐車場がある。そこに車を停めて、歩いて遊歩道になっている長いトンネルを抜けると、そこにはでこぼことした奇妙な岩が連なっている。国の天然記念物にも指定されている。ここもお勧めの絶景ポイントだ。

波に削られて自然にできた奇妙な岩

トンネルの中は洞窟のようになっている。
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