愛知県 酢の町 「半田」と塩の町「足助」たんころりん 20110813

世間では夏のお盆の真っ只中。連日猛暑が続き、天気予報ならぬ電気予報が新聞・テレビをにぎわしている。6歳になる息子風雅の保育園もお盆休みに突入した。どこかに連れて行ってあげよう。でもどこに行っても渋滞と人ごみでうんざりすることが予想される。そんなこんなで昼前まで行き先も決まらず、ネットで情報収集だ。渋滞もひどいところでは30キロメートル以上となっているようだ。
 その中で決めた行き先は、新名神高速ができて近くなった愛知県「足助」町だ。私の行きたい場所リストにも入っていて、機会があれば行きたいとずっと思っていた。
 12時ごろ、帰宅は遅くなることを前提としてようやく家を出発した。
渋滞とは逆方向で、全く渋滞に巻き込まれない快適なドライブだった。
ラッキーなことに全く渋滞せず、予定よりも早めの行程だ。夕方から「足助」で始まるイベントにはまだ早すぎる。時間調整も兼ねて、豊田IC付近から少し寄り道をして半田市へ向かった。ここもネットで調べた町並みスポットがある。
 向かったのは「
蔵のある町並み」だ。
江戸時代にひらかれた半田運河を中心に、かつて醸造業で栄えた面影を今に残すエリアだ。お酢で有名な
ミツカン酢の倉庫が並ぶ姿は町並みフリークにとってははずせない風景だ。ただ、残念だったのはお盆真っ只中ということでどこもお休みで、博物館は全部お休みだった。

運河沿いに並ぶ倉庫郡が半だの町並みのシンボルだ。

閉まっていたけど、外観に趣のある「
国の盛」酒の文化館。

観光案内所にもなっている
小栗家住宅。中では半田市出身の童話作家「新美 南吉」の作品も紹介していた。あの「ごんぎつね」の著者だとは知らなかった。
半田の町を後にして、再び高速にのり約1時間で足助の町に着いた。
足助は秋には鮮やかな紅葉が有名な香嵐渓が近くにある。夏は渓流沿いでの水遊びと伝統的建造物保存地区にも指定されている古い趣のある町並みを散策する人でにぎわう。
 夏のちょうどこの時期、古い町並み沿いで「たんころりん」と銘打ったイベントが開催される。夕方辺りが暗くなってくると、町並みの各家の軒先にろうそくの灯でゆれる灯篭=たんころりん が並べられ、街中が夏の世の風景に一変する。

まだ明るかったので、しばらくは風雅のために渓流で水遊びだ。

近くには、川の流れに沿って鮎を捕まえるための「
やな」の仕掛けも見ることができる。
風情のある足助の町並みは、江戸時代から明治時代にかけての面影が色濃く残っている。夕方6時過ぎ、ゆっくりと暗くなり始めたまちを親子三人散策開始だ。「たんころりん」祭りの準備も少しずつ整っていく。町内3箇所で音楽の演奏会も開かれ、訪れる訪問客へのサービスも充実している。
 昔ながらの露天や金魚すくいなど、古い町並みと伝統的な祭りが非常にうまくマッチしていて、約2時間の町並み散策もあっという間だ。

本物かと思ったら、石に描いていました。

足助で一番有名な路地「
マリリン小路」。なんとも絶妙な坂と路地とカーブと・・・。カメラマンが陣取ってたんころりんが灯る瞬間を狙っていました。

さぁ少しずつ整ってきました。

「あすけ」のトリック写真。おもしろいっ

辺りが暗くなると足助川に沿って何千本ものろうそくが灯る。これがまたなんとも言えず美しい。
足助の町は他の古い町並みと違い、この古い町並みを生かした様々なイベントを開催することで成功している。そのために町の住民が一体となってこのイベントを盛り上げているのが良くわかる。
次は紅葉で鮮やかな秋に来てみたい。