江戸時代へタイムトリップ 奈良橿原今井町の町並み 20101002

過去に例を見ないほどの猛暑が続いた今年の夏も、9月の末からは朝晩は肌寒いほどの気温で、自然も人の服装もめっきり秋めいたことを実感する。
10月に入り一週目の土曜日、日も差しこみ気持ちいい天気だ。忙しかった仕事も一段落し、心から土日を楽しむことができる。当然じっとしているわけもなく、息子風雅もどこかに連れて行けとうるさい。
 テレビなどを見ながら、いつか行ってみたいというスポットを見かけたときにつけている「行きたいリスト」を開き、行き先を決定した。
 伝統的建造物保存地区にも指定されている奈良県
橿原市今井町だ。近畿にありながら未だ訪れていない古い趣のある町並みだ。いつか行ってみたいとずっと思っていた場所にようやく行くことができた。
少し遅めの正午過ぎに大津の家を出発し、京滋自動車道で木津に抜け、その後国道24号線をひたすら南下した。途中、奈良市内や大和郡山市内を通り抜け、目的の今井町に着いたのは午後2時過ぎ。約2時間の道のりだ。

ここ今井町は江戸時代の街並みを今に、自然に残した集落で、未でも集落の6割が伝統的な町屋として残っている。一歩筋に入るとまるでタイムスリップしたような錯覚を受ける。ところどころに観光客を相手としたショップが点在しており、飽きさせない工夫もありがたい。

観光用駐車場のすぐ横にある
「まちなみ交流センター」。まずはここで今井町の背景とマップを手に入れよう。

一本筋を入れば、この通り。普通の生活がここにはあります。まちづくりの運動の成果です。修理や補修をしながらここまで町並みを統一したそうです。
伝統的建造物保存地区に指定されているだけあり、町の雰囲気のレベルは高い。ただひとつ残念なのは「電柱」と「車」だ。普通に生活するのだから仕方ないとはいえ、せっかくの町並みも車が目に入ると・・・
約2時間、ぶらぶらと幾筋もの通りを往復した。気づけばあっという間に2時間が経過していた。結構歩いた様で、少し足も疲れてきた。
写真ではあまりわからないが、思ったよりも観光客も多かった。
来るのに2時間かかったということは帰るのにもそれ以上かかるということだ。すでに夕方5時も近かったので、そのまま帰っても良かったが、カーナビを見ると「明日香」という文字が見える。そこには「亀岩」と言う文字が。

歴史的にも貴重なこの岩を一目見て帰ることにした。

これが、
亀岩だ。

明日香の地には、このほかにもいろいろな貴重な文化財遺産が点在している。

この季節、明日香の地は彼岸花の赤が一面を染めている。