山水画の世界 中国 桂林へ-陽朔編 20090227-0302

毎年、世界中から1000万人以上もの観光客が訪れる桂林。その観光スポットの代表が山水画のような背景でよく紹介される漓江下りである。桂林郊外の港から約60キロの距離をゆっくりと船で下り、到着するのが陽朔の町で、ここは川くだりのゴールと言うことで栄えた観光の町である。

川くだりで山水画の世界を堪能した次は、桂林周辺の「せっかくここまで来たなら行かなくちゃ」スポットを回ってみることにした。あいにくの天気で少し肌寒いが、そんなときは道端で頂くあったかい飲み物がこころも体もリラックスさせてくれ、旅のアクセントとして記憶に残っていく。
陽朔港の船着場から、数百メートルにわたっておみやげ物屋がずらっーと並ぶ通りがある。西洋人が多く、中国で珍しく英語が通じる町として名づけられた「西街」通りである。確かに立ち並ぶ店には西洋風のカフェやゲストハウスが並んでいる。船を下りたときから、物売りが寄ってくるが何を言ってるかわからないふりをして無視するのが一番だ。とにかくしつこいから要注意。また、われわれは被害にあわなかったが、スリも多いので要注意である。
この街を基点としていくつかの現地ツアーも出ている。今回、私は事前の情報調査で調べていた「印象劉三姐」のショーをどうしても見たかった。ショーは夜に大自然を舞台に行われるそうなので、それまでしばらくは、この西街をぶらぶら散策することにした。

西街のバスターミナル前。桂林とは違い、すぐちかくに山々が迫り、他にはない独特な雰囲気の街である。
商品はすべて交渉が必要でなれない人にはしんどいかも・・・。関西人はお特異か?

2時間もあれば、町をぐるっと見て回れる。
日本にはない町並みを歩いて回るのはとても楽しい。

風雅は一人でさっさと歩いていくので、迷子になるのではないかとひやひやだった

寒いので道端で売っている「あったかそうなもの」を購入・・・ゴマプリン味のくずきり・・・みたいなもの。味はまあまあ、とにかく暖かいのがグッド。

上から見るとこんな感じ。他にミルク味の物もあった。どちらもおいしかったので、行かれた方は是非どうぞ。日本円で30円くらい。
そして、近くのホテルで夕食を済ませた後、午後7時過ぎから印象劉三姐ショーの会場へ移動だ。

印象劉三姐を簡単に紹介すると、あの北京オリンピック開会式を総指揮し、中国でも最も有名な映画監督として名の知れた「チャン・イー・モー」が演出を手がけた大規模な音と光のショーで、中国の有名な歌手 劉三姐の伝説をモチーフに大自然のステージで一大スペクトル絵巻が繰り広げられる・・・と書いただけでもどんなものかわくわくするのが伝わると思う。山水画の山々の中で繰り広げられるショーと聞いただけでも一見の価値がありそうである。 一般席は188元で、日本円で約3000円弱。中国の物価から考えれば、如何に高価かわかるだろう。
会場へ近づくにつれて、車は渋滞し、周りはすごい人。陽朔に来た人は必ず見るといわれるだけあって、オフシーズンと言われるこの時期にこれほどの混雑は予想外であった。今回はガイドさんに切符購入から、席の確保まですべてをお願いしたが、個人で行こうと思えば苦労するだろう。陽朔市内でツアーを申し込めば、会場までの送り迎えもしてくれるので、お勧めだ。
とにかく、ほとんどが中国人であろうカオスパワーを全身で受けながら、楽しみにしていたショーの会場に入っていった。

川のほとりに約2000席が用意されている。大自然の中のショーなので、雨天のために簡単な雨具も配られた。それにしても、こんなステージは初めての体験だ。

現地のいくつかの民族が民族衣装をまとい、水上をすべるように動き回る。総勢600人の出演者、約1時間10分のショーは必見である。

ナレーションはすべて中国語で何を言っているか分からないが、見ているだけでも十分楽しめる。

体中に電飾をつけた人たちが川面を進む・・・
ショーの後再びガイドさんと合流し、チャーターした車で桂林市内まで約1時間半の距離を帰ってきた。
寒いと言うこともあったが、今回は本当にガイドを利用して大正解だと思った。時間の有効利用は当然であるが、日本語はおろか英語さえもほとんど通じないことがほとんど。公共手段の利用でここまで効率よくまわれたかどうかを考えると疑問である。それにガイドのキョウさんがとても感じのいい人だったと言うのも大きなポイントである。
 この日はホテルに着いたのは夜の11時過ぎ。さすがの私ももう町中で出る元気はなく。風呂に入りバタンキューと寝てしまった。桂林の旅も後1日、明日は全くのフリーで私の腕の見せ所でもある。どうなることやら・・・  桂林市内観光編に続く
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