山水画の世界 中国 桂林へ-桂林市内編 20090227-0302

昨日は、桂林観光のメインイベントの川くだりと陽朔での印象劉三姐のショーを堪能し、ホテル到着後バタンキューの状態で布団に入った。通常ならば、ホテルのロビーで翌日の予定を綿密に立てた後、ベッドでも確認作業などをして過ごすのだが、とにかく疲れていたようで、何もせずに寝てしまった。そして、何も予定のない桂林二日目がスタートした。

泊まったホテルは桂林市街地から徒歩15分ほどの好立地条件にある伏波山大酒店だ。その名前の通り、ホテルの目の前には桂林市内にある観光スポットの一つでもある伏波山がデーンとそびえている。ホテルの朝ごはんはバイキング形式だが、正直二日続けて食べれるようなものではない・・・。食欲もわかない。旅行中にはなぜか決まって朝早く眼が覚めてしまう私と息子風雅。妻はまだゆっくり寝ている。旅先での日課である早朝の散歩として、伏波山を登ってみよう。

ホテルのまん前にそびえる伏波山。市内を一望できるらしい。入山料15元。まだ朝7時前だと言うのに、チケットが販売されていた。

アジアの国では良く見る光景。早朝の体操。音楽にあわせて毎日カラフルなおばちゃんたちが集まっていました。
川沿いにそびえる奇峰で、山頂からの景色と共に洞穴も有し、ざっとひとまわりするといろいろ見れて面白い。早朝の川を泳ぐ人を何人も見かけた。恐るべし中国。

伏波山山頂からは、別の桂林を代表する奇峰「
独秀峰」が望める。

山頂からの桂林市内の展望

地下の洞窟の中では観光用に中国民謡が二胡の生演奏と共に歌われていた。洞窟だけに音の反響がすごく風雅は怖がっていました。

洞窟は裏の川べりまで抜けることができる。壁に彫られた仏像や河原の筏など写真スポットは多い。
風雅と二人、朝の散歩を終え、ホテルに戻るとすでに妻も起きており、すぐに市内観光へと向かった。
まずは桂林市内の観光スポットの代表格でもある「象尾山」へ向かった。ホテルからも歩いて15分ほどなので初めは歩いていこうかとも思ったが、とにかく風が冷たい。無駄な体力は極力使いたくないと言うことで、すぐにタクシーを拾うことにした。初乗り7元で100円ちょいの距離。しかしながら、一番困ったことは行き先指定だ。とにかく日本語も英語も分からないときた。出発前にホテルで購入した市内地図が本当に役に立った。

桂林のシンボルで象が水を飲んでいる姿に似ていることからこの名がついたと言われている。夜はライトアップされてまたきれいらしい。
象尾山を一通り観光した後、さぁ次にどこに行こう? 天気は相変わらずどんよりとして肌寒い。仕方なく流しのタクシーを捕まえ、桂林を代表する鍾乳洞「芦笛岩」へ向かった・・・。しかし、またまた全く言葉が通じない、妻も完全に私に頼りきっている。行きたい所の行き先の地図を指して、ここに行きたいといくら言っても、なんだかわけわからんことをまくし立ててらちがあかない。しまいには分かった・・・と言うようなふりをして車をスタートさせたが、彼が連れて行くところは我々の希望と全く別の場所。おいおいっここじゃないっ。その後、なんとか目的地についてから、「我々が出てくるまで待っていてやる」と言う意味は分かり、その場で待たせての鍾乳洞散策となった。 後になって分かったことだが、どうやら彼は1日俺のタクシーをチャーターしろと言っていた様だ。値段は50元。今考えたら安い。しても良かったなぁと後悔したが、やはり情報収集が足りなかったことに反省だ。

桂林の鍾乳洞はどこもそうらしいが、ガイドが案内し、また奇抜な色でライトアップされている。音楽なども流れたりしてテーマパークのようだ。その大きさは日本のものとは比べ物にならない。
鍾乳洞散策の後、出口で待機していたタクシーに乗り、市内まで送ってもらった。待っている間もちゃっかりメーターは動いていて、結局61元。1日チャーターしていた方が安いではないか・・・・。

市内に戻ると小雨も降り出し、体感気温も低い。ショッピングは夕方に再び街に出てこようと思い、軽く散策した後、昼休みとして一度ホテルまで戻ってきた。

市内のシンボル 日塔と月塔。夜には遊覧船も出てライトアップされる。

桂林市街 近代的な街並みだ
夕刻、2時間ほどホテルで休息をとった後、夜店を散策するために再度町中まで歩いて向かった。数百メートルにわたって歩行者天国となった道にたくさんの露店が立ち並んでいる。普段はもっと観光客でにぎわっているのだろうが、この日は雨と気温のためか客も少ないようだ

すずめの串焼き。リアルすぎて・・・でもおいしかったよ。
夜の桂林を満喫し、夜11時過ぎに再びホテルへと戻った。翌日は朝6時にホテルをチェックアウトのため、この日の内に荷造りも終わらせ、最後の夜をつかれきった体で迎えた。
今回の旅行はとにかく寒かったのが問題だ。もう少し暖かければ、活動範囲も広がったのだが。次回は秋の金木犀が咲き乱れる頃に来て見たい。
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