大分県 中津 思い出の町並み散策 20090613-14

6月の中旬、ちょっとした用事で一泊二日で福岡県まで行かなければならない用事ができた。それも、車で・・・更に母と息子風雅をつれて・・・。
6/12(金)の夜に実家を出発し、高速道路上で日付が変わった。土日祭日ならば、どこまで行っても1000円、更に深夜割引なと゜も利用して、翌日早朝には格安で福岡県行橋市の母の実家に着いた。しばらくはバタンキュー、さすがに一人での運転はつかれたぁ。

本州と九州を結ぶ
関門橋 ここを渡れば、九州だ
しばらく寝て体を休めた後、夕方まで特に用事はない。階下の音を気にしなくても良いので、広い平屋をドンドンと元気に走り回る風雅。誰からも怒られることもないのでいつもより元気一杯だ。それでも昼ごろになると退屈して来て、どこかドライブに行こうという。そこで、実家から車で1時間ほどのところにある大分県 中津に行ってみることにした。

中津は私にとっても思い出深い場所で、小さい頃には母、祖母に連れられて何度となく訪れた記憶がある。夏休みになると、歯の治療を兼ねてわざわざ電車でここまで来ていた。中津城の近くに行きつけの歯医者があり、前にはカニが生息する溝があり、いつまでもしゃがみこんでカニを眺めていたことを思い出す。JRの駅を降りてから、中津城までは昔ながらの商店街が続き、セミの声と肩からタオルをかけたおばちゃんが見せの前で団扇を仰いでいるそんな光景がとても似合う町並みだった。

中津城 当時と今ではなんとなく雰囲気が違う

中津城の近くにあった喫茶店 なんか趣がある
中津城を後にし、風雅と二人思い出の商店街まで行ってみた・・・。完全に錆びれきってシャッター商店街と化していた。少しさびしい気もするが、10代の目と今の私の目で見た印象が同じであるはずもなく、なんとなく懐かしいにおいがしたのは確かだ。

観光ガイドマップに載っていた「古い町並み」を散策することにした。
おみやげ物やなどは何もないが、あの福沢諭吉が青少年期を過ごした町並みは静かな時間が流れ、歴史的建造物もぽつぽつ目にすることができた。

駅前商店街の入り口付近から続く「古い町並み」


村上医科資料館 九州で初めて人体解剖を行った村上玄水の資料などを保存。


通りには、地元出身の有名人の紹介がある

唯一のみどころ? 「
むろや醤油」 とにかく誰もいないのでゆっくり散策できます
中津は「学問のすすめ」の福沢諭吉が1歳半から19歳まで過ごした地。駅から北に1km程のところには大型バスも立ち寄れるほどのPを有した「福沢諭吉旧居」がある。ここにも何度か訪れたことがあるはずだが、全く記憶になかった。付近には「寺町」と言ってお寺が密集する町並み景観地区があるが、そこには時間の関係で行くことができなかった。

茅葺屋根の「
福沢諭吉旧居

近くにある喫茶店!?
思いがけなく、時間つぶしの目的で訪れた中津は、10代私が見た景色と大きく変貌していた。いや、あまりにも変わっていないので、今の時代の流れに取り残されて違和感だけを感じたのかもしれない。
いつも感じることだが、幼い頃の思い出は、そのままに残しておきたい。
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