年の瀬 中国 わくわく江南周遊4日間  二日目・・・蘇州〜杭州

昨日、10年に一度という寒い雪の夜に蘇州に入り、夜はなぜか疲れきってすぐに寝てしまった。
朝、外の景色がどうなっているか不安だったが、朝陽が差し込む窓の外には快晴の元朝早くからどこかへ向かう多くの人の姿が目に入った。
荷物を持っての集合時間は朝の7時45分。団体行動なので、時間は厳守である。朝食を済ませロビーに集合し、予定通りにバスは出発した。

中国二日目 本日は午前中蘇州を観光した後、杭州へ向かう予定だ。その時間が丁度昼寝によい。

ここ蘇州には世界遺産に登録された見事な庭園が9ヶ所もある。そのうちの二つを見て回る。何度も言うが、歴史自体には興味がないので、視覚的におもしろいかおもしろくないかだけでカメラのシャッターを押していった。退屈するかと思っていた風雅は、同じツアーの子供たちとすでに仲良くなっていて、それはそれでとても楽しそうだ。

まず朝一で訪れた場所は世界遺産庭園のひとつ「
グウ園」。すでに中国の庭園はどこも似たりよったりで庭園自体にあまり興味はない。説明を聞いても全く頭に残らないので、ひとり少しなれて写真スポットを探しながらの散策だ。

中国の庭園では、どこにでも変わった形の石が飾られている。どれも自然にできたしろもので、いかに変わった形をしているかがその石の価値に影響するという。あまり興味はなかったが、石をバックに風雅をパチリ。
蘇州刺繍研究所では、実際に刺繍絵画の作成光景を見ることができた。うーん、すごい。すごい手間だ。実際に線一本一本を糸一本一本で表現するわけだからまぁ納得だ。一つうん百万円の作品も。

格安ツアーの客を連れてきても、こんな高いもの買うわけないではないか・・・。
続いて訪れたのが、水郷風情漂う町並み、蘇州の古い町並みと水郷が有名な「山塘街」だ。夜のライトアップを見たかったが、明るいときの町並みもおもしろい。清代の建築物が整備されていて、船乗り場で一人\1000のオプションとして船に乗り、しばらく遊覧観光だ。

河畔のひなびた家と洗濯物が情緒たっぷりだ。

約20分の遊覧船。天気もよく気持ちいい。

船を下りた場所はすでに山塘街。たくさんの露天がひしめき合っている。やはり日本とは少し違う光景にわくわくだ。

水郷は橋の上から眺める光景が一番。奥いきがいいっ。

その後、
シルク工場の見学もあった。蚕の繭から生糸を取り出す光景から、いわゆる真綿の作製行程なども見学だ。ふかふかのふとんの中身はこれが入っています。日本で買うと○○円もします・・・すでに何名かはここで布団の中身「真綿」を購入してしまっている。なんで中国でかわなあかんねんっ。まったく興味なし、すぐとなりの会場では社員がモデルとなったシルク着ファッションショーが行われていた。うーん、中国だなぁ。

蘇州料理の昼食を済ませた後、午後一発目は「
寒山寺」へ行った。ここは日本とも関係が深く、日本人観光客には有名な寺院らしい。黄色い塀が特徴的だ。とにかく歴史的背景はよくわからない。自然にできた町並みや風景は興味があるが、意図して作ったものに対してはあまりなんとも思わない。どこも同じように見えてしまうからだ。この寺もきれいで、見事ではあるが、ただそれだけだ。

         除夜の鐘 写真スポットらしい・・・ので
その後にもう一つの世界遺産名園「滄浪亭」も訪れたが、同じような石の庭園でここで紹介しても他とあまり変わりがないので省略する。ただ、それなりに見事な庭園であることは確かだ。

蘇州観光はこれで終わり。もっと長期間滞在できるならば、もっといろんな見どころもあったのだろうがたったの半日でここまで効率よく見て回れたのはやはりツアーのおかげだ。

丁度疲れて眠くなる頃。バスは杭州へ向けて約100キロの道のりを走り続けた。その間に我々はしばしお休みだ。

杭州は巨大な都市。市内に入ると案の定渋滞につかまり、想像していたような歴史ある趣のある景色は見当たらない。
杭州の景勝地は西湖(せいこ)ガ有名だ。丁度湖畔に着いたのは4時過ぎ、早速遊覧船に乗り込み、夕陽の映える湖面にカメラを向けた。
我々が来るのを待っていた遊覧船。夕陽に丁度良い時間帯だ。西湖は中国のお札にも載っているほどの美しい場所。
周囲約15キロの大きな湖には3つの小島と3つの堤防が築かれている。本当は翌日の朝に遊覧する予定であったが、ここは夕映えの光景が一番ではないかと思う。天気にも恵まれ、最高の景色を見ることができたことに感謝である。

なんとも言えない自然の色彩に思わず息をのむ。

絵葉書みたいでしょ

もっとも高価な観光船・・・一回うん百万円・・・誰が乗るんた?
夕食後、またまたオプションとして舞踏ショーが用意されていた。一人\3500だ。日本でも紹介されたことのある千手観音を模した西湖に伝わる伝統舞踊ショーである。正直全く自由時間がない。当然のように我々は申し込まずにその間に蘇州を代表する夜店街を散策だ。結局、自由行動をしたのは我々だけのようだった。

会場から夜店の集まる河坊街までタクシーを走らせ、ショーの終わる約1時間半ばかりの自由行動だ。でもこれが楽しいんだよねぇ。
蘇州の夜の楽しみ方はいくつかある。一つはツアーの皆が参加した舞踏ショー 他にも「印象西湖」という西湖の湖上で行われるミュージカルもある。これは時間があれば見ても良いと思う。我々は桂林で同じようなものを見たので、今回はパスした。そしてもう一つが夜店が100軒ほど集まる河坊街散策である。

提灯がわくわくさせてくれる。

自由時間は限られているので、通りを一往復だけしてみることにした。食べ物の露天で鳥の串を食べたり、お菓子屋で中国ならではのお菓子を買い込んだりしているとあっという間に時間が来てしまった。風雅はなぜか現地のお姐さんたちに人気で変わりばんこに抱っこしてもらっている。まんまるの顔が受けるみたいだ。

日本のテレビでも紹介されたことのある「
太極茶房」。太極拳の動きでお茶を注いでくれる。見てみたかったが、あまり人気はないようで客は誰もいなかった。
露天の雑貨屋で売っていた悲鳴鳥、毛をむしられたニワトリの形をしており、おなかを押すと「キョエー!!」と苦しそうな声を上げる。想い出に購入しようとしたが、妻が「それだけは買わんといて」といやそうな顔をしたので、結局購入できず。時間もあっという間に過ぎ、たいしたものも買わずにまたまたタクシーを捕まえ、みなのいるショー会場に戻ったのであった。

ホテルはまたまた郊外にあるが近くに数軒の店もある。風雅と二人杭州の夜の散歩に出かけた。
まだ四歳だというのに、夜店、露天めぐりが大好きな風雅・・・誰に似たのだろうか?
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