瀬戸内で見つけた牛窓の古い町並み 2008.8.16-17

今年のお盆も愛媛県今治市の妻の故郷で過ごすこととなった。一足先に義母が息子を連れて帰ってくれているので、我々はのんびりゆっくりと瀬戸内を観光しながら帰ることにした。

岡山県牛窓町は誰が名づけたか「日本のエーゲ海」とも言われているマリンリゾートの町として有名な町である。10年ほど前にも訪れたことがあるが、何もない町という印象しか残っていない。今回はゆっくりと宿もとって散策することにした。
岡山県の瀬戸内沿いで一番東に位置する「日生町」。ここは「五味の市」という漁協が経営する魚介類の市が有名なところ。新鮮なカキや魚が大盛りで町中では考えられない安さで売られている。ぶらぶら見て回るだけでも面白い。

「五味の市」には新鮮な魚介類がいっぱい

本気か遊びか?「牡蠣フライソフト」って・・・
今回あらためて牛窓に関するHPをいろいろと調べてみると知らなかった観光情報が入手できた。映画のロケ地やペンション村、古い町並み・・・ヨットハーバーなど、瀬戸内の景色を堪能できるかもしれない。
岡山ブルーラインを西へ走ると「牛窓」の案内はすぐに目に入る。案内に沿って町中を目指し車を走らせると突然瀬戸内の海が目に入る。そして、町として店が並ぶのは海沿いの道1本のみ。牛窓を代表する「ホテル リマーニ」がでーんっと白亜のギリシャの雰囲気を演出しているが、その周りには定食屋や、漁船が停まっていたりして、少しムリがあるのは否めない。
 ほんとに小さな町、車を停めてちょっとだけ散策だ。
牛窓を代表するオリーブ園は小高い丘の上にある。そこから瀬戸内を望むことができる。また、途中には手作りアイスクリーム屋があり、夏のこの季節は大繁盛だ。
牛窓の海岸沿いに車を停めて、古い町並みを散策だ。リゾート地を前面に出していたホテル周辺とは異なり、細い路地に先の見えない曲がった道、杉の焼板で作られた昔ながらの町並みが続く通りとなる。映画「カンゾー先生」のロケ地にもなったこの場所、海沿いの道と一本中に入った通路をゆっくり往復しても1時間ほどだ。塩の香りと観光ずれしていない町並みは、日々の喧騒を忘れさせてくれる。防波堤に上り、目の前に広がる牛窓瀬戸を行きかう船をしばらく眺めていた。

こんなシチュエーションを見れて、とてもうれしかった

昔の灯台「燈龍堂」 古い町並み終わりの目印だ
牛窓にはペンション村が3ヶ所ある。町から一番外れたところにある「ミルクランド地区」にある「ペンション ポッケ」に宿をとった。ミルクハウスの由来はそのままで、近くに小さな牧場があることにちなんでいる。ただ、ふれあい等は一切できない。正直ペンション村での娯楽は何もない。唯一遠くに見える瀬戸内の海を眺めることぐらいか・・・。それでも「ポッケ」の気さくなオーナーとおしゃれなペンションの雰囲気が旅の疲れをとるには心地よかった。

ペンション「ポッケ」

西村牧場の牛たち。ペンション村から歩いて5分ほど
たった1泊だけの牛窓だったが、日本のエーゲ海というにはちょっと無理があるが、それでも人ごみでうんざりするリゾート地と比べれば、ちょっとした心の休暇には丁度いい。何もないのは10年前と変わっていないが、それがここのいいところかも知れない。 最後に牛窓のエーゲ海もどきを紹介。

ホテル リマーニ 回らない風車

牛窓港の夕焼け 電線が入らないように撮るのが一苦労
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